急かした一言のあとで|(誤嚥・食事/15分)

■利用者プロフィール

88歳 男性 要介護度:3 施設入所中 脳梗塞後遺症あり

ADL: 車椅子移動。食事は全介助。
認知機能: 軽度の注意力低下あり。理解力は保たれている。
既往歴: 脳梗塞(右片麻痺) 嚥下機能軽度低下
服薬情報: 抗血小板薬
性格:元公務員。時間や規律を大切にするタイプ。 自分のことは後回しにする傾向がある。
環境: 食堂で10名ほどが同時に食事。テレビが点いている。
現在の生活リズム: 食事には時間がかかる(通常40分程度)が、食欲は旺盛で毎食最後までしっかりと食べようとする。
直近の変化: 新人職員が担当に入ることが増えた。

■状況

昼食時間。
その日は職員配置が少なく、食堂はやや慌ただしい雰囲気だった。
担当した新人職員は、他にも1名の全介助利用者を同時に見ていた。

Aさんは一口ずつゆっくり咀嚼し、飲み込むまでに時間がかかる。
その様子を見て職員は、

「Aさん、もう飲み込みましたか?」
「次、いきますね」
「今日は少し急ぎましょうか」

と、テンポよく声をかけながら介助を続けた。

Aさんは何度かうなずいていたが、途中から視線が下がり、表情が硬くなっていった。

職員が次の一口を入れた直後、強くむせ込み、しばらく咳が止まらなかった。
口腔内にはまだ前の食物残渣が残っていた。

その場には他の職員もいたが、特に声かけのやり方について指摘はなかった。

✍原因を考えてみましょう

✍どのような対策が考えられるか

進行役メモ ※声かけの例

  • 声かけの内容だけでなく、タイミングはどうでしたか?
  • 慌ただしい環境は、利用者にどんな影響を与えそうですか?
  • 誤嚥によるリスクについて、共有はできていましたか?

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