はじめに

このサイトは、
質の高い、意味のある研修を手軽に行うための事例サイトです。

研修資料を一から作る必要はありません。
事例を印刷するだけで、すぐに研修を始めることができます。

想定しているのは、
準備の負担なく、考える力を育てる研修を行えることです。

事例ページの見方

事例ページは、研修でそのまま使えるように構成されています。

■利用者プロフィール

年齢やADLだけでなく、性格や生活歴なども記載しています。
これは「どんな利用者なのか」を具体的に想像するための情報です。

事故やヒヤリハットを、単なる出来事としてではなく、
その人の生活の延長線上で起きたこととして考えるための材料になります。

■状況

実際に何が起きたのかが書かれています。
ここから原因と対策を考えていきます。

研修時間の想定

研修の時間を(5分・15分・30分)と想定して、原因や対策の考えやすさ、複雑さを調整しています。

■ 原因・対策の記入欄

この欄は、参加者が考えたことを書き出すためのスペースです。
印刷して配布することで、自然と「考える研修」になります。

■ 進行役の声かけ例

話し合いが止まったときのヒントとして用意しています。
必要なときだけ確認してください。
この部分は印刷されません。

研修の進め方(基本の流れ)

  1. 事例を印刷して配布する
  2. 利用者プロフィールと状況を読み上げる
  3. 原因を考えてもらう
  4. 対策を考えてもらう
  5. 意見を共有する

これだけで、事例を使った研修が成立します。

特別な準備や資料作成は必要ありません。

このサイトの事例の考え方

事故を防ぐために本当に重要なのは
「対策」を考えることではなく、
「原因」を徹底的に掘り下げることだと考えています。

表面的な原因だけでは、同じ事故が繰り返されます。

例えば、転倒の原因を、
「下肢筋力の低下」として終わらせてしまうと、
「運動をしましょう」という対策で止まってしまいます。

しかし、なぜ筋力が低下したのかを掘り下げると、

  • 最近座って過ごす時間が増えてきた

   →日中、眠たそうにしている
   →夜眠れていないのかもしれない。それはなぜだろう?

  • 食事を残すことがある

   →嚥下機能が低下しているのかもしれない
   →口腔内に異常があるのかもしれない

といった、一見関係なさそうな要素が見えてくることがあります。

事故は、ひとつの原因で起きることはほとんどありません。
利用者の状態、生活、環境、職員の行動など、
さまざまな要素が重なった結果として起きています。


このサイトの事例は、そうした背景まで考えられるように設計しています。

「何が起きたか」ではなく、
「なぜ起きたか」を何段階も掘り下げて考える。

その積み重ねが、現場での観察力やリスク予測の力につながっていきます。

こういうものが欲しかった、と思ってもらえるサイトへ

研修を担当する立場になると、

「準備に時間がかかる」
「何を題材にすれば良いか分からない」
「話し合いが深まらない」

といった悩みが出てきます。

このサイトは、そうした負担を減らしながら、
意味のある研修を実現するために作られています。

事例を選んで、印刷する。
それだけで、研修が始められます。